お店の見方が変わる!つくり手目線で見る店舗デザイン

鹿屋アスリート食堂

角にあるお店・外観・看板

「鹿屋アスリート食堂」は交差点の角にあるビル1Fにお店を構えています。表は食堂の入口、裏には2~3FにあるRUNCUBE(ランニングステーション)の入口。裏のRUNCUBEの案内に壁面にカッティングシートを貼り付けています。デザインはシンプルですが目に留まるお洒落なイメージです。(写真左上)

表にはステンレス切り文字サインと、そのすぐ右側の”明日食”というロゴマークの赤色のアクリルプレート。ステンレスの質感が高級感を持たせ落ち着いた雰囲をつくっています。(写真右上下)

最大の内装における特徴は"名栗(なぐり)"

お店に入った瞬間に木の特徴的なデコボコが目に入ってきました。これは板に様々な削り痕を残す日本古来からの加工技術 "名栗(なぐり)"です。高級日本料亭さんなどではたまに見かけますが、食堂のような店舗ではあまり見かけません。(写真で分かりますでしょうか…。)

全体的にシンプルな内装ですが、全ての木材に名栗の加工がされており、小さな違和感を演出し「他のお店とは違うこだわりをもっている」という印象を与える素晴らしい店舗デザインです。

バランスの良い店内

カウンターテーブルも名栗の木板を使用しています。白い壁、黒い床、木の壁・テーブル、透き通る窓から差し込む光。ランナーが気持ちよく食事ができる環境が整っています。
アクリルを使用した目隠しの衝立(ついたて)は、ランナーが気軽に1人で食事ができるような配慮。この衝立の最大の特徴は簡単に取り外し可能な作りという事です。現に数名で食事をしている際には衝立が外され、1名客が増えるお昼時には衝立が設置されていました。ガラスではなくアクリルを使用しているのも軽重量だからでしょう。

食事の紹介も少し…

定食の基本スタイルは3種のおかずとご飯とお味噌汁。

ご飯の種類と量、おかずは選べるので楽しい!
そして満足度も高い!

おまけにレシートには栄養表が記載されていて
自分がどの栄養素を取れているのか一目瞭然です。

プロジェクターがありました

空調の隣にはプロジェクターがありました。

私どもが視察した時には作動していませんでしたが
白い壁を活かして何かを映し出すのでしょうか。

アスリートが集まりスポーツ観戦!
ということもありそうですね。

食後のコーヒーはお出口で

写真左側がランキューブに直通の裏の入口(食堂の出口)です。テイクアウトコーヒーのコーナーがあり、ランキューブの利用者や食堂から出る人をターゲットに展開しています。ビジネスチャンスを逃さない圧巻の戦略です!

写真右側は表口の大きなスタンドメニューで、クリップで毎日メニューを取り替えられるのが特徴。毎回ホワイト・ブラックボードで書き換える看板よりも手間なく効率的で分かりやすいですね。

運動【ランキューブ】と 食【鹿屋アスリート食堂】の両面から
人々の美と健康を支える複合施設 [テンオーバーナイン]

東京都千代田区神田錦町3-21
03-3233-6555

■RUNCUBE(ランキューブ)
平日 7:00 - 22:00(最終入館21:00)
[サマータイム] 6:30開店
土日祝 8:00 - 20:00(最終入館19:00)
[サマータイム] 21:00閉店(最終入館20:00)

■1F 鹿屋アスリート食堂
平日 11:00 - 23:00(22:00L.O.)
土日祝 10:00 - 21:00(20:00L.O.)

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