お店の見方が変わる!つくり手目線で見る店舗デザイン

N3331 マーチエキュート神田万世橋

mAAchの入口からカフェまでの道のり

新しくできた施設mAAchの入口は秘密基地に案内されるようなコンクリートの入口。そして、表ではなくあえて陰になる箇所に文字が光るタイプの看板(フロントライトのチャンネル文字)。目に留まるような洗練されたデザインです。

右下の写真はN3331に直接入る事ができる入口ですが、室外機の出っ張りに看板を貼り、通常では見栄えがよくない室外機をデザインした素晴らしいアイディアです。

駅の階段そのものでワクワク

1Fの入口を入ると壁面は駅そのもの。
駅のホームへ上がるように階段で上ると清潔感溢れるカフェがでてきました。

ガラス面にはN3331の文字。
浮き出した文字(切り文字)で高級感があります。

どこにいても電車が楽しめる全面ガラス張り

このカフェの特徴はなんといっても
"ガラス張りで電車がどこにいても楽しめる" 事でしょう。

ただガラス張りという仕様は、つくり手泣かせです。
なぜなら、日差しが直接入る+断熱材を入れられない為、店内の温度が上がりやすい、眩しいといった現象が起こります。そこでUVカットのガラスを取り入れ、空調は上部に付けずソファ後部へ。※写真右側

この工夫により日差しを抑えられ店内の温度調節もしやすくなります。

デシャップカウンター

奥にあるのはデシャップカウンターです。

このカウンターが日本酒・焼酎のショーケースになっていたり、
プロジェクターを入れられるスペースがあったりと工夫がされています。

店内がガラス張りで収納が難しいのでソファの下に収納スペースを創っているようです。

天井の高級感

店舗全体がガラス張りと金属のグレー調で
シャープな印象がある店内ですが、
天井は特にアルミ色で高級感があります。

アルミそのものを天井や収納ボックスに使うにはコストがかかります。

コスト削減の為にアルポリでアルミのような色合いを出して使用しているかもしれません。

最後に・・・・

旧万世橋駅の跡地を利用した商業施設として、通常では入れないであろう場所まで進出した立地でまさに跡地の良さを最大限に生かしたカフェでした。外のデッキは電車の音と風が非常に心地よく、ぜひ皆さんも足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

近年ではこういったコンセプトカフェが急増しており、ただ「お茶が飲める」だけでなく「来る人が楽しめる」空間の演出が重要であることがわかります。

カフェ&和酒 N3331 マーチエキュート神田万世橋
〒101-0048
東京都千代田区神田須田町1-25-4
N3331 マーチエキュート神田万世橋店
TEL/FAX:03-5295-2788

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