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デザイナー紹介

第1回 キュー・デザイン株式会社 代表取締役 鈴木 梓氏

お客様のイメージを“本物のかたち”にデザインします

女性ならではの細やかな視点を持ったアイデアと、丁寧なコミュニケーションで信頼を獲得している、キュー・デザイン株式会社の鈴木デザイナー。お客様が持つ世界観を本物にするべく追求しながら、自分のデザインとして完成させる彼女には、リピーターも出現している。トータルコーディネートを得意とする実績から、デザイナーを目指すきっかけとなった“空間体験”についてまで、お話をうかがった。

第1回 キュー・デザイン株式会社 代表取締役 鈴木 梓氏

鈴木 梓Azusa Suzuki

鈴木 梓(Suzuki Azusa)
2002年多摩美術大学環境デザイン学科インテリアデザイン専攻卒。
内装設計会社、インテリアデザイン事務所を経て、 2006年キュー・デザイン株式会社設立。
店舗設計、インテリアデザイン、グラフィックデザインを手がけ現在に至る。

これまでどのくらいの店舗を手がけられたのですか。得意な業態や、鈴木さんの強みを教えてください。

鈴木:ジャンルは幅広いです。最近は店舗だけでなく、オフィスやホテルなどさまざまな業態で、インテリアをトータルコーディネートする案件に多く対応しています。コンセプトによって既製のものをコーディネートしたり、一部手を加えてしつらえたりと、臨機応変に対応しています。

デザインするとき、特に大事にしていることはありますか。

鈴木:「いかにして完成のイメージをリアリティを持って実現するか」ということです。100%の機能を持たせつつ、チープに見えないようにする。コストがかけられない場合でも、「安かったんだから、しょうがないよね」という結果には、ならないように気をつけています。

デザインの持ち味として、何かこだわりはありますか。

鈴木:デザインの背後にあるストーリーが重要だと思っています。表面的に真似るのではなく、風習や文化、歴史など背後にあるストーリーがより本物らしさを生み出します。結果として“本物”を体感できるデザインになると思います。

仕事の進め方について教えてください。ヒアリングやプレゼンは、どのように行っているでしょうか。

鈴木:お客様との密なコミュニケーションの中でイメージを追求していきます。最初の打ち合わせでイメージをうかがい、その日のうちからメールでやり取りを始めます。「女性ならではの視点」を強みに、ちょっと思いつかないような細かい部分までお話して、お客様の引き出しを開けていき、イメージを膨らませていきます。

これまで手がけた中で、印象に残っている仕事はなんですか。

鈴木:ブランディングから参加させていただいた雑貨ショップ「Lief Lief Knuffel」です。ブランド立上げ時にグラフィックデザイナーやバイヤーの方と一緒に、「このブランドをどう作っていくか」を考え、ロゴや商品、ショップカードなどの販促物まで手がけました。今まで手がけた赤坂、渋谷の1,2号店の空間デザインはその集大成となりました。ブランド立ち上げから終点に至るまでのすべてに関わることができたので、大変印象深いです。もうひとつは、WEBマーケティング会社のオフィスですね。「リビングのような会社」というコンセプトでのご依頼でしたので、オフィスのシャキッとした空間を保ちつつ、”リラックス感“を得られる家具やデコレーションアイテムをコーディネートし、知的なかわいらしさを演出しました。大変気に入っていただき、それからはスタッフの人数が増えるときなどの状況に応じて、継続的にバージョンアップさせていただいています。

鈴木さん自身が訪れて、気に入っている空間はありますか。

鈴木: “空間体験”ができる場所です。“空間体験”とは、「ここにいると気持ちが良い」とか、「リッチな気分になれる」というような、その場所で味わう感覚やワクワクするような感動を呼んでいます。例えば、高級ホテルでも歴史のある建築物でも居酒屋でもいいんです。自分がかつて感じたこの“空間体験”を、たくさんの方々に味わっていただきたくて、私はデザイナーを志したんです。

尊敬するデザイナーはいますか。

鈴木:特にはいません。日々の生活や経験を重ねる中で、自分のデザインを追及し、提案していきたいと思っています。

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